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お地蔵さまの首の付け根と背中にえぐられた跡があり、病気に苦しむ人々が地蔵を削り、その石を飲み病気を癒したとされています。その効果は絶大で、人々は列をなして参拝し、お地蔵さまの背中や首を削り始めましたが、お地蔵さまはお怒りになり、その功徳は無くなってしまったとされています。その後、歴代の住職はお地蔵さまを削らなくてもすむ「身替地蔵王尊御影札(みがわりじぞうそんおすがたふだ)」をつくり人々に分け与えました。
布袋さまは大きな耳で人々の願いを聞き、大きなお腹と笑顔で人々を福徳の世界に導いてくれると伝えられており、人々が笑顔で布袋尊の頭をなでながら参拝するところから「なでほてい」と呼ばれるようになりました。
永禄6年(1563)、小幡氏の内紛により起こった宝積寺合戦の時、城から落ち延びてきた武士たちと、寺の僧たち約90人は、その何倍という敵兵と戦い、その中に、巌空坊覚禅(がんくうぼうかくぜん)という2メートルを超える巨体の僧がいました。彼は薙刀や丸太を振り回し、多くの敵兵をなぎ倒し応戦し、はじめのうちは優勢に見えた戦でしたが、しかし敵兵に裏から火矢を放たれ、諸堂は焼失してしまいます。多くの仲間たちを失った巌空坊も、やがて力尽き敵兵に囲まれる中、本堂裏の大石に登り、その石の上で切腹して果てました。
そのさまは見る者を圧倒し、この時より人々は、この大石を「天狗の腹切り石」と呼ぶようになったと伝えられています。