お知らせ
半世紀前の味を繋ぐ
「ビーフシチュー」と言うメニュー
私は見習いコックの時代に銀座、神保町のお店で味わった
味わったと言っても食べた訳でもない
先輩コックが作りフライパン、鍋に残ったソースを
洗う前に自分の舌でなめて記憶した味である。
どちらもニューグランド系の料理長が仕切る店で
知らない店へ言ったら先ずは「ビーフシチュー」を注文する
美味しければ何を食べても美味しい
何故なら・・・煮込み料理はソースの勢いで食べ
ソースが美味ければ何を食べても美味しいと日々言われた
西洋料理・・・洋食は「ソースが全て」と頭に叩き込まれ
今現在この歳を重ねても
当時の味を探求する私が何時も頭に浮かぶ言葉である。
私の思いは、今月、来月は何かと行事の多い季節
老若男女を問わず一人でも多くの方々に
「洋食」を食べて頂き
何十年後という後世にまで舌の上に乗った味を繋ぎたい思い
私が半世紀・・・お客様が半世紀
一世紀という長い期間
「本来の昭和洋食」を記憶に留めるて頂ければ
あの世という西国にて私自身満足であろう