お知らせ
最終集・覚書・・・その五
これから始まる年末年始
何をアラカルト料理に加えたら良いのか
毎日暇さえあれば過去の覚書ノートを捲る
半世紀の私の履歴書である。
当時は何も理解出来ない
ただの田舎者少年が
先輩から教えを請うた事々を書きとめたノートが
手元に何冊もある。
「当時の料理を作ってみたい」という職人気質の一念から
始まった今回の「洋食食堂」
当時食べた事も無いノートに書かれた料理を思い出し
微かな記憶を辿る暗航路であるが
長く遣れば判る不思議な事を最近思い知る
人の味覚は不思議なもの
長く携われば
素材、レシピを見れば
食べる前に食べた時の味わいが頭に浮かぶ
これが職業人「職人」・・・