お知らせ
★★福島県のステンドグラス工房★★
以前福島県いわき市の工房の先生と連絡を取り
自分が今度お伺いしたい・・・
の続きです!
先日2011/05/13(金)に福島県のいわき市へ
行って来ました!
先ずはいわき市の先生へ挨拶をし工房の中へ
お邪魔してお話をしました。
3月11日の状況を詳しく教えて頂きました。
地震・原発・余震・風評被害など・・・
原発から工房までは55km位だそうです。
その為に中々震災直後は物資がいわき市に
届かないという現実があったそうです。
避難区域ではないのに・・・
風評被害の為
道路は所々陥没していたり波打っていたり
してました。
震度6強だったそうです。
工房の中の食器は皆飛び出して殆んどが割れて
しまった中で奇跡的に大きなランプシェードや
ステンドグラスの板ガラスが全部無事だったそ
うです。
本当に奇跡的ですね!
話は震災の事やステンドグラスの事で尽きる事
は無くずっとお話をしていました。
いわき市の先生の生徒さんが車を出し運転まで
して頂いて海岸沿いを案内して下さいました。
途中先生のお友達で津波が直撃し被災された
方のお店(お寿司屋さん)へ立ち寄りました。
お店の中身は全滅でした。
そしてお寿司屋さんが
『再開も早くしたいけど、建築の物資が届かないし・・・』と
仰っていました。
『再開しようかも迷ったんだよね。』
『歳も歳だしね・・・』
と言って
ニコッと笑顔を浮かべてお店の外に出してある
機材を見て
『この冷蔵庫はまだ使える』
と言った後の目は生き生きとしていました♪
その輝く力強い瞳を見て胸が
熱くなりました。
このお寿司屋さんは再開を必ずしてくれると
確信しました。
場所は変わり
移動しながら海岸沿いを車で走りました。
気づくのは・・・
津波が来た所と津波が到達していない所がはっ
きりと分かりました。
自分は複雑な気持ちでこの境界線を見ました。
道路の手前は瓦礫の残骸、崩壊した海沿いの建物。
道路の反対側は地震などの災害が無かったかの
様に普通の街並みです。
とてもテレビでは伝える事が出来ない悲しい
本当の現実を目の当たりにしました。
今はとても静かな太平洋が津波となって陸へ
押し寄せて全てを飲み込む自然の脅威。
あまりの惨劇とやり場のない怒り、悲しみ、等
が一瞬に頭の中を駆け巡りました。
現実を知ると言うのは大切の事でもあり、とても
辛い事でもありました。
しかしこの光景を見た事に後悔はありませんで
した。
そして時間は過ぎ・・・
丸一日、自分に時間を使って頂きいわき市の先生
と同業者ならではのステンドグラスの尽きる事の
無い話しはあっという間に時間は過ぎ先生とお別
れの時が来ました。
先生も自分も感無量でした・・・
また再開をしましょうと握手をしてお別れをし
ました。
いわき市の先生は遠ざかる自分に深々と頭を下げ
て見送って下さいました。
何度も何度も深々と・・・
人は人生の中で何回感動できるのでしょうか・・・